七穂ストーリー STORY
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七穂をめぐる歴史と
人々のものがたり
NANAHO STORY 08
『買い手、売り手、作り手、世間、環境、未来』六方良し実現を目指す (清水(取締役・仕入商品管理担当)) 入社18年目
第8回目は、木村綿業の取締役兼、主に仕入商品管理担当の清水さんのストーリーをご紹介。自他とも認める愛妻家で、2児(&愛猫)のイクメンパパさん。友達とのサッカーや、上の子供の友達と一緒にゲームすることが、仕事終わりの楽しみでしたが、今は特に下の子との遊びやお世話が楽しいそうです。
地方問屋から寝具メーカーへの転換
東北地方の理系の大学院出身ですが、地元新潟に戻りたかったことと、将来性を見据えて「ものづくり」に携わりたかったことから、古くから自社工場で製造業を営む木村綿業に魅力を感じ、新卒で入社し、今年で18年目になります。
入社後すぐに営業に配属となり、山形県・秋田県・新潟県の一部の担当となりましたが、当時は自分の予想以上に地方問屋としての色が濃いことに驚きました。しかし、その後徐々に自社製品比率が増え、今では寝具メーカーと胸を張れるようになりました。まだまだこれからも、自社オリジナル製品を増やしていかねばと思っています。
経営層と現場との視座の違いを埋める仕組みづくり
10年経た頃に、新潟店の店長を任命されましたが、平均年齢が自分の親より上の世代のベテランの方々が大勢いるなかで、「経験の浅い自分にはまだ早いのでは?」と戸惑いを感じている私に対し、「未来の木村綿業の為に。」と先輩方は、部下を育てるように、時に厳しく、時に温かく、手厚いサポートの中で鍛えて頂きました。そして、3年前には、取締役に就任したのですが、今までは、同じ営業部の現場で、上司と部下でもなく、それぞれの役割が違うパートナーという関係性だったものが、経営的立場からの意向を伝えるのは容易ではありませんでした。現場の気持ちが分かるだけに、つい、会社の方針とは違う要望でも聞き入れては失敗し、反省し、を繰り返しましたが、今では「未来の木村綿業の為に。」信念をもって、現場の方々にも変化を恐れないことを納得してもらえるまで繰り返し伝える仕組みを構築し、日々実践し始めたところです。
永く愛される上質な製品を広めていきたい
入社当時は、ベビーふとん、ジュニア用ふとん、婚礼布団なども沢山扱ってきましたが、時代の流れとともにニーズが減り、各メーカーも取り扱いもしなくなってしまったのが残念に思います。でも、当社では唯一、リヨセル繊維のテンセル・マシュマロベビー布団を自社工場で御作りしています。天然由来の繊維で、お肌に優しく、赤ちゃんにも安心して使っていただけますし、ご家庭でも簡単に洗えるロングセラー商品です。子供が大きくなったら、お母さんのひざ掛けとしても使えるところも人気です。このようなニッチだけど、消費者に喜んで貰えて、長年愛される質の良い商品をこれからもご提供していきたいと思っています。
お互い様の精神と新たな挑戦で「六方よし」実現を目指す
上の子が小学生の頃、PTA役員を打診され迷っていた際に、会社の先輩に「謹んでお受けするものだよ。」と背中を押され、さらに翌年には会長を務めることとなりました。仕事と両立できるのか不安でしたが、PTA活動は年間でスケジュールが決まっていることが多かったので、事前に仕事の予定との調整を行うことは出来たのですが、いつも社内の皆が快く送り出してくれたことに感謝しています。私の場合、PTA役員を務めたおかげで、子ども目線での学校生活を実感することができ、家での子どもとの会話の質が良くなったような気がするので、大変でしたが経験して良かったと思えます。
社内には私のように小さいこどもがいる社員も居れば、親の介護が必要な社員など、それぞれに様々な家庭の事情を抱えていますが、お互い様の精神で社員同士が協力し合うことが、仕事を円滑に進めることに直結すると思っています。
昔からの誠実なものづくりと、適正な売価で「売り手」と「買い手」の満足を提供するのは当然のこと、「作り手」である従業員やその家族なども守れる労働環境を整え、上質な眠りを提供することで「世間良し」を叶え、「環境良し」な天然素材を生かし、リフォームやリサイクルを推進することで「未来良し」=環境負荷低減に貢献する。そんな「六方よし」を弊社なら実現できると信じ、関わる皆さんが幸せになりますようにと願いながら、新たな挑戦を続けていきたいと思います。