七穂ストーリー STORY

七穂をめぐる歴史と
人々のものがたり

NANAHO STORY 07

第7回 前職での経験を生かし、提案型営業へ (廣木(営業)) 入社15年目

第7回目は、木村綿業の営業、廣木さんのストーリーをご紹介。プライベートでは、自身でタニラーと名乗る程の多肉植物の愛好家。また、読書家であり、特に村上春樹さんの小説が好きなハルキストでもあるそうです。

他社からの転身経験が刺激に

木村綿業に入社してからは15年目ですが、大学卒業後、新潟県内の同業他社に長く在籍していた期間を合わせると、寝具業界には33年となりますね。
全くの異業種に居たこともあり、たまたま営業で木村綿業を訪問したときに、前社長に「この業界に戻ってこないか?」と声を掛けられたときは驚きました。寝具業界から離れて10年も経過していたので、戸惑いもありましたが、先に同業他社から木村綿業に転職した多くの先輩方からの後押しもあって「もう一度この業界で力を試してみよう」と決意しました。
まさかその直前に居た会社で取り扱っていた商品が、今の当社の主力製品となる「百歳」と繋がるとは思いもしませんでしたが、そこでの経験のおかげで、「プラウシオン®」については社内の誰よりも深く知っている自負があります。
https://nana-ho.co.jp/product/100sai/

「受け身」から提案型の「主体型」営業へ

現在は、新潟県長岡市、群馬県の一部、山梨県、神奈川県、岐阜県、富山県、福井県、石川県を担当しています。
広域を担当しているので、限られた時間で実績を作る為に心がけているのは、事前の準備です。どのような情報や製品を提案したら良いか、プライオリティを付けて、可能性の高い回り方を考えて行動することが重要と思っています。
訪問先で効率よく商談できるよう先様にも予め商談内容をお送りし、会話の展開を事前にシミュレートしておき、当日は現物をご覧いただきながら、ご質問にお答えするだけとすることで、お忙しいお店の方にも歓迎して頂けていると思います。

入社した頃は、与えられたルート営業を訪問するだけでも良く売れていましたが、今はなかなか厳しい状況ですね。販売先数は入社時の1/3以下に減りましたし、1店舗あたりの平均単価も激減しています。でも、厳しい状況ほど、道は拓けると信じて、新規開拓にも力を入れています。長年ルート営業のみを続けてきた方の中には、新規開拓に苦手意識を持つ方も多いようですが、自分は苦に感じません。確かに新規で数字を一から作るには、長い時間とプレッシャーがかかりますが、徐々に信頼関係を築き、売り上げが増えていくのは、とても大きなモチベーションになっています。それが営業の醍醐味というか魅力だと思います。

良くも悪くもアットホームな社風

入社当時から今に至るまで、アットホームな社風は変わっていませんね。
優しくてまじめな人が多いことも魅力の一つです。パワハラ・モラハラ等々は無関係。
従業員からしたら居心地の良い環境と思います。
でも、見方を変えるとのんびりしていて、厳しさが希薄かなと感じる時もあります。

寝具業界への新風を期待

いつの間にかベテランと呼ばれる年代となり、若い世代に経験や知識を継承していくことが自分や会社の使命だと常々思ってはいるのですが、近年、感染症の世界的な流行、突発的な自然災害など、予測困難な出来事が多数発生していく度に、価値観や社会構造の変化、テクノロジーの急速な進化などによって、これまでの常識が過去のものとなっていく時代においては、変化する状況に臨機応変に柔軟に対応できるか否かが、喫緊の課題の一つと言わざるを得ません。
同業者がどんどん廃業していく中で、若い人たちには、既成概念に囚われず、ゼロから発想して日本の寝具業界全体を盛り上げて欲しいと期待しています。